2021.01.29
musuvime(むすびめ)デザイナーの久米です。
最近はmusuvimeの活動をはじめ、女性をターゲットにしたデザインを作成する機会が増えました。そして、女性と男性では、購買にいたるまでの心理やデザインに求める価値観が異なることを学びました。
そこで、今回から「女性に届けるデザイン講座」として、女性に向けたデザイン制作で得たノウハウを共有していきたいと思います。
まず、初回の第1弾は「『かわいい!』をどこかにしのばせる」です。
やっぱり女性って、いくつになっても「かわいい!」かどうかが重要な判断材料…だと私は思っています(笑)。その「かわいい!」をデザインに付け加えるためにはどうしたらいいのか?
私が実際にやっていることを紹介します。
01. 手書きっぽさ
水彩のイラストやテクスチャ、手書きフォント、鉛筆風のイラスト、吹き出しなどをつかってナチュラルなかわいさをプラスします。かわいらしさと同時に、親しみやすさやトレンド感もプラスされるのでデザインのポイントとしてよく使っています。
02. クラシカルな模様
おしゃれな雰囲気、高級感を出したいときに便利です。
03. 丸っぽいフォント
ゴシック体や、明朝体だとかしこまりすぎたり、真面目な印象になりすぎることも…。
少しやわらかい印象にしたい時に丸っぽいフォントが便利です。女性向けデザインはもちろん、子供向けやファミリー向けのデザインにも使えるテクニックです。私のお気に入りは「筑紫丸ゴシック」と「丸フォーク」です。
04. キラキラや水玉のぼけ
背景が少し空いてしまった時や、高級感を出したい時。それと、ドラマチックな印象を表現したい時に背景にしのばせてみるとデザインにグッと雰囲気が出ます。
「かわいい!」要素は絶対に必要なんですけど、あくまでさりげなく!あれもこれも全部盛りました!という装飾過多なデザインよりも、「少し足りないかな?」くらいで抑えておくのがポイントです。余白を生かした、抜け感のあるデザインのほうが、すっきりした印象で見やすい上に、おしゃれな印象に仕上がります。また、余白を生かしたシンプルなデザインが近年のトレンドなので、あえて装飾を少なめにしたほうが、「今っぽい」雰囲気に仕上がります。
女性向けのデザインを作成する上で大事なことは「『夢の世界』を壊さない」ことだと思っています。
「コンセプトもいい、写真もパッケージもフォントもいい。けど、色使いがなんか違うんだよね…」となると「やっぱ買うのはやめておこう」となってしまいます。
つまり、感覚を重視する女性は「迷い」が生まれると買うのをやめてしまう。
デザインは一瞬でたくさんの情報を伝えられる強力なメッセージ。
だからこそ、どこか一箇所違和感があって全体の「一貫性」を欠いてしまうと全てが水の泡になってしまいます。
そうなっては、せっかく頑張ってデザインしても報われませんよね。なので、メッセージ、つまりデザインを統一させて「夢の世界」を壊さない配慮が重要になってきます。
人によって性格が違うように、ベストなデザインや提案方法は様々なので、今回の記事が必ずしも正解ではありませんが、「こういうケースもあるんだな」と、あくまで考え方のヒントのひとつとして参考にしてもらえれば幸いです。
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