2022.11.17
musuvime(むすびめ)は常々、全国の女性クリエイティブユニットの皆様や同系企業様と繋がりを持ちたいと考えています。
この度、大阪府高槻市を拠点に活躍されている「一般社団法人テツナグ様」とご縁があり、代表理事の若林宏美さんとオンラインにてディスカッションの場を持たせていただきました。
ご経験豊富でアクティブな若林さんのお話を少しでもお届けできればと思います。
一般社団法人テツナグ様は、女性や学生向けのキャリアコンサルティング、各種講座、イベント運営、街おこし事業を行なっています。
また、ライターを中心に、イラストレーター、デザイナー、webコンサルタント、国家資格キャリアコンサルタントが在籍するクリエイティブチーム【Sendup】を手がけ、雑誌の企画・ディレクション・取材といったライティングに係る業務を得意とされています。
webコンサルタントは、InstagramなどのSNS運用やHP運用アドバイスなど、キャリアコンサルタントは、転職や就職などの個別相談、学校やNPO団体に向けた講座を中心に、小学生からのキャリア形成の普及にも取り組んでおられます。
出典:子育て情報サイト「テツナグ」
北摂(大阪府北部)で暮らすママと子どものための情報サイト。
北摂在住ライターが集めたイベント・遊び・サークル・ママの行きたいお店や、家事ラク・子育てコラムが充実!
まずは、お互いの事業発足の経緯や事業内容を紹介し合いました。
若林さんは、東京で10年程「子育て支援」の仕事に就いた後、地元の大阪府高槻市で「フリーライター」として活動を開始。仕事量が増えてきたこと、「子育て支援」の業務経験もあったことから「お母さんたちと仕事がしたい!」と思い立ち発足に至ったそうです。
その後、行政との出会い、自営業のお仲間との出会い、長年のご友人との絆、人とのつながりを通して事業拡大。立ち上げ当初でこそ営業活動をしたものの、今では紹介がほとんど、信頼の強さを感じます。
メンバーは、業務委託にてママさんをメインに15人程、大学での講義などをきっかけに学生さんもご活躍の様子です。今後も大学とのコラボで学生さんがグンと増える予定だそうです。
私たちも、出会いやつながりがあってこそのユニットです。
musuvime運営本体を起点にしながら、フリーランスの方と相互委託・連携をとりながら活動を行っています。昔からのつながり、新たな出会いもあり、少しずつユニットを拡大させています。また、メンバー(フリーランス)同士の連携やバックアップも自由に行うことができるのが特徴で、その中でも新たな輪が広がっています。自由度の高さには若林さんからも共感の声をいただきました。
テツナグ様では、キャリア支援の観点から子育て中の女性を多く起用されているようです。
(女性だけにこだわらず、学生さんの中には男性の方もいらっしゃるとのこと)
とても驚いたのが、ほとんどのメンバーの方が未経験からの出発だということです。
そして、2・3年経験を積んだ後には、経済的に自立できるようにと独立を勧めるというのです。
例えば、実務経験のあるフリーランスの方が面接に来られた時に、もう一度一人で活躍できるように、キャリアコンサルタントとしてアドバイスをされるとのことです。もちろん、経験者を採用することもあるそうですが、その方の背景をじっくり聞き、一人一人に寄り添ってその方の将来を見通して決めていくそうです。
他の企業の経営者の方からは、「経験者の方が絶対いいのに」と言われることも少なくないそうですが、そこが「テツナグ様」らしさ。「他と違うことをやるのがおもしろい!」と笑顔で言い切る若林さんが印象的でした。
また、若林さんのキャリアコンサルタントとしての使命を感じ、とても感銘を受けました。
お仕事は、基本的に均等に割り振りを行うようですが、年の初めに、一人一人に希望の仕事を聞くそうです。
「今年はこの分野を伸ばしたい!」「やってみたい!」など、目標や希望に沿うことで、モチベーションも高まり成長にもつながりますね。
musuvimeは、女性マーケットに対し、女性視点・女性としての経験値を強みに活動をスタートし、外部ブレーンとして実践経験のある、あらゆる分野のクリエイターを集結させました。
世代も背景も異なる女性が集まることで、視点を増やし、先入観や思い込みに惑わされない、強いユニットを目指しています。
また同時に、フリーで活動する女性が活躍できる場を増やすことも発足の目的の一つでもありましたので、テツナグ様と共通する部分もあるのかもしれません。
ユニット自体が、フリーランスの方が相談できる場所にもなっています。
一人では抱えきれない案件のご相談をいただいたり、月一で自由参加の情報交換会も行っています。
また、産休育休・療養・介護などで長くお休みされる場合、他のメンバーでお仕事を引き継ぎ、お取引のお客様をお繋ぎすることも可能です。
フリーランスの方からは、「仕事において自分以外で頼れる人がいる」と心強さを感じていただいていますし、ユニット全体としても多方面の意見や情報を共有することができています。
お仕事面ではとても順調なご様子のテツナグ様。
若林さんが苦労している点に挙げられたのは、「女性の意識を変える」ことでした。
配偶者の扶養内で働かないといけないと考える女性がまだまだ多く、そんな「女性の意識を変える」ことが難しく、そして理想だと熱く語られました。
経済的に自立しようとする女性は、責任感も強くなり、もっともっと社会進出への可能性が広がります。例えば、日本での女性管理職が増えない要因の一つに、希望する女性が少ないことがあります。管理職を希望しない理由の1位が「責任が重くなる」だそうです。その後に、子育てなど家庭との両立不安が続きます。
一般的に、女性活躍について考える時、女性が働きやすい環境整備をメインにしがちですが、「女性の意識」について大変危惧されているという視点が、私たちの新しい気づきとなりました。
「女性の意識が変わる」と「彼女たちの子どもの意識が変わる」
とても印象的な言葉でした。
子どもたちが将来、社会人や職業人としての自立を目指し「生きる力」を身につけられるよう促していくことの大切さ。働く女性を応援したいと願う「musuvime」としてはもちろんですが、母親の立場としても、我が子に伝えられたらと興味深くお話を聞かせていただきました。
初めての対面にドキドキしながらはじまり、驚いたり!感動したり!笑ったり!の1時間30分。
若林さんは、お話の内容はもちろん、お話のされ方もとても魅力的で、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。musuvimeサイドとしては、いつまでもお話ししていたい気持ちで、思わずお引き留めしてしまいました。
お忙しい中、参考にも勉強にも刺激にもなる、とても有意義なお時間をいただき、大変感謝しております。
「手をつなぐと、心がぽわんと温かくなる」という想いから名付けられたテツナグ様。
大阪と浜松でありながらこうして出会い、つながることができたこと、とてもうれしく思います。
そして、ビジネス面での相互連携や定期的な情報交換など、今後の展開にワクワクしています。
例えば、
● 関西方面で発生した案件をテツナグ様にご対応いただき、musuvimeが業務サポート
● ママさんセカンドキャリアをテクニカル面でmusuvimeがサポート
● musuvime交流会にて、テツナグ様によるご講義
● 女性クリエイティブユニットの全国コミュニティ形成や討論会を開催
などなど!
このような連携ができればとイメージしています。
今後とも「手をつないで」「想いをむすんで」いけたらと期待しています。
一般社団法人テツナグ 代表理事 若林 宏美 様
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