関心が高まる性教育サイト「命育（めいいく）」を運営する「シブリングス様」 × musuvime【意見交換会】

全国の女性クリエイティブユニットの皆様と繋がりを持ちたい、お話を聞いてみたいとの考えで、同系企業様の皆様にお声がけさせていただいています。

突然の連絡にもかかわらず、今話題の性教育サイト「命育（めいいく）」を運営されている「Siblings（シブリングス）様」より快いお返事をいただき、代表の宮原さんはじめ、デザイナーの溝部さん、開発の上村さんとオンラインにてお話しさせていただくことができました。
 

「シブリングス様」ご紹介

東京を拠点にご活躍中のSiblings（シブリングス）様は、主に子育て世帯層へのアプローチや社会課題の解決に向けたコミュニケーションを得意とし、Webサイト・ECコンサルタント、Webサイト制作・運営、プロモーションコンサルティング、広告・販促物制作などを手がけていらっしゃいます。
また、家庭ではじめる性教育サイト「命育®」の企画・運営を行い、現在、多くの保護者や子どもに関わる大人の方に活用されています。

「医師専門家とクリエイター」チームができるまで

はじめに、事業発足の経緯や事業内容をお聞きしました。
代表の宮原さんは、15年以上メディア・エンタメ業界で、事業開発、ディレクターとしてキャリアを積まれていました。３人目のお子さんの育児休暇中に、新たなスキルを求めWebや動画を学べる「デジタルハリウッド」の「主婦・ママクラス」を受講されたそうです。

もともとは育休中の勉強でしたが、ともに子連れで受講するクラスメイトたちの「職への意欲」に刺激を受け独立を考えるようになったそうです。
また、子育ての中で「性教育」について悩んだ時、相談したり情報を得る場がないことに気が付きます。
当時のそんな状況に危機感を抱き、同じクラスだったメンバー6名と共に、性教育の情報発信サイト「命育（めいいく）」プロジェクトを発足されたそうです。

最初は副業という形でスタートし、その後退社、独立。
最も大変だったのは、専門家の方を探すことだったそうです。
クリエイティブ面では万全なメンバーが揃っているものの、性教育の監修を行ってくれる方が必要です。
都内中の病院に打診してみても全滅。
大きな壁が立ちはだかりましたが、とにかく丹念に地道な努力を続けてきたといいます。

資金面では、クラウドファウンディングを実施。
そして、クラウドファウンディングで支援してくれた方の中に、専門家の方がいらっしゃったそうです。
その方からの繋がりが広がっていき、「医師専門家とクリエイター」のチームが無事誕生。
信頼度の高いコンテンツ制作に取り掛かることができたということです。

子をもつクリエイターたちの着眼点が日本の性教育を変える

ビジネス面では、収益モデルを作らずスタート。
記事数が10本の頃には、サイトへのアクセス数が高まり、その段階でマネタイズを図ったそうです。
たった10本でとは、すごいですね。信頼のおける記事内容だからこそとも言えますし、また、多くの方が子供への性教育に課題を感じ、情報を求めていたことが分かります。

サイトの質を保つため広告をつけないことにはこだわり、有料会員サービス、コンテンツ販売、イベント開催、教材開発などの部分で収益を伸ばしています。
今では「命育®」は、保護者の方々以外にも、中高生、医療・教育関係者まで幅広い方々に知られるようになり、学校・教育現場から講演依頼、フェムテックや教育関係との協業など、たくさんのお問い合わせがあるようです。

講演の場合では、主に関東を中心に専門講師の派遣を行っているそうですが、オンラインでは北海道でも講演実績があり全国規模で展開しています。

クリエイターとして、親として見た「命育®」サイト

同じ子育て中のママたちの「子どもへの性教育」という共通の関心事からの着想が素晴らしいです。
メンバーの皆さん全員の「自分ごと」でもありますし、芯のある強い思いで社会課題に取り組まれていることが感じられます。

企業や学校・団体・専門職の立場でしたら「有料コンテンツ」がビジネス等で活かされる場面も多いので、とても有益な情報サイトだと思います。
「個人」向けにも、もっと広がっていくと思いますし、広がってほしいサイトです。きっと、このサイトを見ることで悩みが解決される方、救われる方がたくさんいらっしゃると思います。

いち保護者目線での感想になりますが、特に「性教育の必要性を感じていない保護者」にこそ教えたいです。

子どもが思春期に近づき、ようやく性教育の必要性を感じ始めた今日この頃。「命育®」サイトを拝見させていただいて、ハッとさせられることがたくさんありました。
1歳から18歳までという年齢別にカテゴライズされた情報の数々。幼児期からできることもたくさんあり、もっと早く知っておくべきだったと感じました。また、これからやってくるであろう悩み、考えもしなかったキーワードを見て、子どもの成長とともに「保護者の意識改革」「発見につながる」今の世の中にとても必要なサイトだと思いました。
 

多角的な視点で課題にアプローチ【musuvime】

悩みやお困りごとを発想の種にし、スキルを掛け合わせ社会課題に取り組まれる姿勢は、まさに私たちのサービス展開にも通じるものがあります。

私たちmusuvime（むすびめ）メンバーの場合は、子をもつ親だけでなく世代も背景もスキルも異なっていることが特徴です。働き方も、個人で活動される方、企業に所属している方など様々で、多角的な視点と多彩なスキルを掛け合わせることが可能です。

例えば、働く女性視点とクリエイターとしてのスキル、社労士事務所との連携で「女性採用」や「女性活躍」に関するお悩み解決に取り組んだり、生活者目線を活かして、女性マーケット参入や女性向け集客・販促サポートなどを行います。

今回シブリングス様のお話を聞き、疑問や課題に対する高い解決意欲が新しいモノやサービスを生み出す原動力であると、改めて意識を強くしました。
世の中の課題に私たちのスキルと視点でどうアプローチするか、私たちも日々の小さな気づきを大切にしていきたいと思います。

「シブリングス様」 ×「musuvime」のこれから

今回大変貴重なお話を聞くことができ、とても勉強になりました。「命育®」というサイトの素晴らしさ、同じ目標や思いを持ったメンバーの方々。私たちユニットの在り方や取り組みにも、たくさんのヒント、気づき、刺激を与えていただき、大切なことがギュッと詰まった1時間でした。

シブリングス様とは、女性主体のメンバー構成やメンバー間の横連携に関しては少し共通する部分があるかもしれません。例えば、musuvimeではフリーランスメンバーの方がライフイベント等で長くお休みされたり、仕事量をセーブしても問題なく業務を続けられるサポート体制があり、シブリングス様からも共感いただきました。

女性クリエイターチームという共通点から、結ばせていただいた今回のご縁。ビジネス面での相互連携など今後も繋がっていけたらうれしいです。

例えば、
●  制作関連についてmusuvimeが業務サポート
●  musuvime考案、シブリングス様考案の新サービスの先行紹介・意見収集
●  社会情勢における女性関連の意見交換
●  他ユニットやmusuvimeメンバーとのマッチング
などなど！
勝手ながら様々な展開イメージを構想しています。

改めて、貴重なお時間をいただきありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。