東京・神奈川のデザインプロフェッショナル集団・女性デザイナーユニット「コルチカム様」 × musuvime【意見交換会】

全国の女性クリエイティブユニットの皆様や同系企業様のお話を聞いてみたい、繋がりを持ちたいとの考えで始まった意見交換会。

この度、関東を拠点に活躍されている女性デザイナーユニット「colchicum（コルチカム）様」とご縁があり、デザイナーの渡邊 朋子さんとオンラインにてディスカッションをさせていただきました。
同じ女性クリエイティブユニットとして、様々な意見交換をさせていただきました。

女性目線を掲げる「コルチカム様」と「musuvime」

女性デザイナーユニット「コルチカム」様は、フリーランス（SOHO）で活動しているWebデザイナー、グラフィックデザイナー、イラストレーターのチームです。全員が10年以上のデザイン経験を積んだデザインプロフェッショナル集団です。

ディスカッション前にコルチカム様のwebサイトを拝見させていただきましたが、チーム構成や女性目線のクリエイティブを掲げている点など、私たちmusuvime（むすびめ）と共通点が多く、勝手ながらお話しする前から親近感を持たせていただいていました。

最初にmusuvimeの概要をお話ししたところ、「女性マーケットは女性クリエイターに」というワードに、渡邊さんから「まさしく！」と、共感の声があがりました。

お仕事のお問い合わせでは、特に男性から「女性目線で」とオーダーされることが多いようです。

私たちも同じようなご依頼をいただくケースが多く、仕事上のスキルだけでなく、個々の日常生活での気づきを最大限に活かして、求められる「女性視点」「生活者視点」に日々磨きをかけることの大切さについて互いにお話ししました。

個人で活動する良さも、ユニットで活動する良さも！

結成は2011年。発起人の「吉田アキコ」さんの呼びかけによって複数の女性デザイナーが集まりました。各々で得意分野は異なりますが、グラフィックからイラスト、webサイト構築までをユニットで完結できる体制をとっているそうです。

今回は、メンバーの一人である渡邊さんに結成当初のお話をうかがいました。

吉田さんから、女性デザイナーユニットへのお誘いがあった時、渡邊さんは会社員でした。
フリーランスに転身する予定はあったものの、せっかくフリーになるなら自由にやりたいという思いが強く、最初は参加をためらったそうです。しかし、吉田さんの熱い思いに胸を打たれたこと、個人でも自由に活動することができるということで参加を決めたそうです。

単独でも、活躍できるスキルを充分にお持ちの渡邊さんですが、実際に活動を始めると、ユニットだからこその良さを感じているとお話しされました。
例えば、お取引先が大きな企業の場合、個人名での活動では頼りなく見られることが多いそうですが、ユニットであることで信頼度は格段に上がるそうです。

結成当初メンバーの皆さんは初対面だったそうですが、仕事が溢れてキャパオーバーな時、長期で海外に出かける時など、互いにサポートし合っているそうです。夜中に助けてコールがあったことも！

ユニットだからこそ、新しい仕事やアイデアに出会える

お話を聞けば聞くほど、共通点が多いコルチカム様。

まさにメンバーからの助けてコールは、musuvimeにも経験があります。（さすがに、夜中ではないですよ！）
musuvimeでは、運営本体を起点にしながら、フリーランスの方と相互委託・連携を行なっていますのでバックアップ体制が整っています。企業主体のユニットではありますが、メンバー同士（フリーランス）の連携も自由に行えますので、気軽に相談できる体系が特徴です。

サポートだけでなく、お仕事の規模を大きくすることができるのもユニットの強みだと感じています。
musuvimeメンバーの場合は、クリエイターという共通点はありますが職種自体は様々です。
最近では、PRプロデューサー、レタッチャーという新しい職種のメンバーも加わりました。対応できる業務の幅も広がるので、一緒にどんな仕事ができるのかワクワクしています。
もちろん、一人で完結できる仕事もありますが、タッグやチームを組んで新しい仕事に挑戦したり、一人では思いつかないアイデアが誕生する可能性もあり、とても面白いです。

コルチカム様とも、ユニット同士で連携して新しい仕事に挑戦できたらいいなと考えています。

女性が長く働けるように、戻れる場所を作りたい！

musuvimeではフリーランスメンバーの方が、産休育休・療養・介護などで長くお休みされたり、仕事量をセーブしても問題なく業務を続けられるサポート体制もありますが、コルチカム様の発足理由にとても似ているとびっくりされていました。

女性特有のライフイベントやそれ以外でも、女性が働き方を左右されることが多い日本。
もともと、結婚や出産などのライフスタイルの変化や、学びや新たなチャレンジなどを経ても戻ってこれる場所、長く働き続けられる場所を作りたい。
そんな想いがあっての発足だったといいます。

現在、子育て中のメンバーの方も複数名いらっしゃるとのこと。ユニットとしての活動は以前より減っているそうですが、それぞれのライフスタイルを尊重し、個々の仕事でも活躍をしながら、いつでもサポートし合えるユニットとしての活動も継続できればとおっしゃっていました。

musuvimeにも子育て中のメンバーは多くいます。
子育てのために在宅の仕事を選んだ人、会社勤務を続ける人、仕事をセーブする人。家庭や地域のサポート体制、個人の考え方でも本当に働き方は、様々だなと感じます。

出産を機に一旦仕事を離れる女性は多いですが、戻れる場所があるというのは本当に心強いことだと思います。

 

「コルチカム様」 ×「 musuvime」のこれから

年末のお忙しい中、とても有意義なお時間をいただき大変感謝しております。始終互いに共感し合い、楽しい時間を過ごさせていただきました。

今回はお会いできませんでしたが、発起人の吉田さんをはじめ、コルチカム様には他にも海外在住の方や経験豊富なメンバーの方が在籍とのことですので、ぜひディスカッションの機会をいただけたら幸いです。

女性ユニットという共通点から、出会い、つながることができたこと、とてもうれしく思います。
そして、共創パートナーとして今後ともよろしくお願いいたします。
ビジネス面での相互連携や定期的な情報交換など、今後の展開に期待しています。

例えば、
●  関東方面で発生した案件をコルチカム様にご対応いただき、musuvimeが業務サポート
●  他ユニットやmusuvimeメンバーとのマッチング
●  海外在住メンバーを擁するコルチカム様とのグローバル企業・課題案件での連携
  （海外視点／特有価値観の表現など）
などなど！
このような連携ができればいいなと、勝手ながらイメージさせていただきました。

改めて、貴重なお時間をいただきありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。