2023.09.14
ルネサンス デザイン・美容専門学校との連携による「未来の地元クリエイター育成」をテーマにしたmusuvimeメンバーによる特別講義の第2回が2023年7月3日(月)に開催されました。
webデザイナー鈴木こころさんによる第1回特別講義はこちら
第2回講師は、siisow株式会社代表でプランナー/デザイナー橋本さわこさんが登壇しました。
橋本さんは、制作会社経験を経て独立するのが一般的パターンと考えられている中で、制作会社勤務のご経験がなくデザイナーとしてフリーランスになられ、現在は法人化・会社代表兼クリエイターとしてご活躍されています。
「えがおのたねまき」をライフテーマに、「通い合うデザイン」をデザインテーマにしている橋本さんは、グラフィック/Web等のデザインワークは勿論のこと、空間デザイン、アパレルブランド開発からコンサルティング業務まで、その対応領域は多岐に渡っています。
クリエイティブの道は1つではなく、求められるスキルや自分自身の向上意欲や興味追及により、クリエイティブの道も幅も数も広がっていくという事をリアルな声として学生の皆さんにお話できるのは橋本さんならではであり、様々な職種・スキルのメンバーが集合しているmusuvimeならではの講義であると思います。
橋本さんの講義は、計算されて段取り良くというより、当日講義中でもご自身の頭の中で様々な事を思い描きながらお話しされ、親密感や距離の近さを感じる講義スタイルでした。
第2回特別講義概要は以下の通りになります。
● デザイナーになった理由=美しく整えられたものたちへの憧れ
→ 学生時代の希望・夢=ファッションデザイナー/建築家
→ 自分を生かした仕事をする
● デザインとは
→ 暮らしの中にある、ありとあらゆる、人が作った全てのものは、デザインされている。
→ 誰かが、誰かのために、何かの目的のために設計されたもの。
→ 「アート」とは違う。「アート」=表現活動/自己表現/自由、「デザイン」=課題解決/客観的/ルールあり
● デザインを仕事にしていくためには
→ 引き出しを増やす。
→ 経験 → 学習 → 知識 → 蓄積
● アイデアとは
→ 既存の要素との新しい組み合わせ。
→ 生み出すコツ=モノゴトの関連性を組み合わせる訓練で磨く。/既存要素を増やす。
● 職業人として必要なスキル
→ 自分で考える力/情報収集力/コミュニケーション力/実行力
→ 今、できることに一生懸命になる
→ 自分の働き方をデザインする
講義に加え、「老舗和菓子店を三代目が継ぐにあたっての相談」という仮想の相談事項に対してチームで考えるワークショップも行いました。
普段の授業とは違い、2・3年生を混在させたメンバー編成で4チーム形成し、三代目の今後についてアイディアをまとめました。チーム内相談ー立案ー企画まとめを制限時間トータルで30分以内という短時間で行いました。集中力や瞬発力が求められるこのワークショップでは、大人では考えつかないような新鮮なアイディアや顧客視点にたったアイディア等、様々な視点や考えで各チームとも大変素晴らしいプレゼンテーションが行われました。
講義後の学生さんアンケートではワークショップの反響が大きかったですが、その他にも「引き出しを増やす」「えがおのたねまき」といった事項で反響がありました。絵を書く・デザインするといった授業とは異なる「調べる(聞く)・考える・企画する」観点でのワークショップは、学生さんたちにも刺激になったのではないでしょうか。中には今回のように企画する事を「楽しい」と感じた方もいるかもしれません。
今回の講義を通じて、学生さんたちに今までとは違った視点が生まれて、クリエイティブの新たな魅力を少しでも感じてくれたのであれば、本企画実現に取り組んだ学校側関係者・講師の方・musuvime関係者共通の喜びになると思いました。
講義の様子を中日新聞さんに取材していただきました。「中日新聞2023年7月5日朝刊」
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