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2023.01.16

【ブランディングツール制作】musuvime名刺にサスティナブルな新素材LIMEX(ライメックス)を使用しました

紹介カードに続き、musuvime(むすびめ)のブランディングツールとして名刺を作成しました。

名刺の用紙には、環境に配慮した新素材として注目されている「LIMEX(ライメックス)」を使用しました。SDG'sへの取り組みを考える中で、私たちも以前から注目していましたが、今回初めて活用することができました。名刺制作を通して直に触れてみた「LIMEX」についてご紹介したいと思います。
 


LIMEXって何?


LIMEX(ライメックス)は株式会社TBMが開発した石灰石を原料とした、紙・プラスチックの代替となる日本生まれの新素材です。

紙を作る時には、たくさんの木や水を使用しますが、LIMEXの製造過程では水・木材パルプをほぼ使用しないため、森林の伐採、水不足が問題視されている昨今、環境に優しい新素材として各方面に広まっています。

主な原材料の石灰石(英語で「Limestone」)は、地球上にほぼ無尽蔵と言っていいほど存在し、日本でも自給率100%を超え、安価に入手できる資源です。

出典:株式会社TBM
LIMEX(ライメックス)は、炭酸カルシウムなど無機物を50%以上含む、無機フィラー分散系の複合材料であり、紙・プラスチックの代替となる日本発の新素材です。

革新的新素材LIMEX(ライメックス)

  

LIMEXの特徴

●紙代替としてのLIMEX
紙代替としての「LIMEXシート」は、紙と比べ、大量に必要となる水や木をほとんど使いません。

【 特徴1】高い耐水性と耐久性
高い耐水性・耐久性を兼ね備え、浴室や水回り、屋外や水中でも利用できます。水中での筆記も可能です。

【 特徴2】効率的なリサイクル
原料が石だから、経年変化にも強く、高効率なリサイクルができる素材です。


●プラスチック代替としてのLIMEX
プラスチック代替としての「LIMEXペレット」は、石灰石などの無機物50%以上含み、プラスチック成分(石油由来原料)を大幅に削減します。

【 特徴1】LIMEXシートから製造可能
印刷時に出る端材や、回収した使用済みのLIMEXシート製品からも製造することができます。

【 特徴2】既存の成型機に対応
既存の機械や製造方法を活用してLIMEX製品を成形することができます。
  

musuvimeの名刺にLIMEXを使いました


多くの企業の皆さまがSDG'sにすでに取り組んでいらっしゃると思います。暮らしの中でも、どう実践するか考えさせられることが増え、少しずつできることを見つけているのではないでしょうか?

musuvimeとしては何ができる?
足がかりとして、企業様の制作ツールに対して環境に配慮した資源の使用促進を行なっています。

すでに、適正に管理された森林から産出した木材を使用する「FSC認証紙」や、石油系の溶剤に比べて環境負荷低減のある植物油を由来とした「植物油インキ」を会社案内やパンフレットに導入いただいています。

今後、新素材として「LIMEX」もご提案の一つにしたいと考えています。

「LIMEX」のデメリットとして費用が割高ということ挙げられますが、最近では格安ネット印刷でも取り扱いがあり、以前よりハードルが下がっているように感じます。私たちも手始めに名刺から導入を始めることにしました。
 

出典:FSC Japan
FSC®森林認証とは、適切に管理された森林から切り出された木材を原材料として、FSC認証材以外のものが混在しないよう、適切に仕入、製造、流通したことを証明する国際的な認証制度。

FSC®︎森林認証について

  

出典:印刷インキ工業連合会
植物油インキとは、再生可能な植物由来の油やそれらの再生油で作られたインキのこと。石油系インキと比べて焼却時に大気汚染物質の発生を抑えられるほか、自然の中に廃棄しても微生物によって分解されるため、環境負荷を低減できます。

植物油インキについて

  

実際のLIMEXの手触り・質感って?


LIMEXの印刷物って、紙とどう違うんだろう。。ワクワク、ドキドキしながら納品を待ちました。自分たちも、届くまで少し不安がありましたので、実際の名刺が、どんなものだったのかお伝えしますね。

musuvimeの名刺デザインは、表面は赤一色で裏面が白ベース。
インクの乗り方で、LIMEXに対する印象が全然違いました。

インクがべったり乗っている表面は、紙よりもプラスチック寄り、少し無機質な印象を持ちました。インクを染み込まない素材のため、光沢感がありテカテカして見えます。ツルツルした手触りです。
インクが乗っていない裏面は、すべすべ、さらさら、なめらかな印象です。優しい雰囲気を感じました。
こちらがLIMEX本来の手触りになりますが、思い描いていたものに近かったです。なかなか触り心地がいいです。

インクの量で、ここまで印象が変わるのは、びっくりしました。他の用紙に比べ、素材の雰囲気を残すか残さないか、事前に考えてデザインをする必要がありそうです。

  

本当に大丈夫?耐水性・耐久性を実験しました


さて、一番の特徴である、耐水性・耐久性。
見た目ではわからないので、LIMEXと紙、両方の名刺を使って実験してみました。

まずは耐久性を確かめました。
名刺の角を指で何度も弾いてみたり、折り曲げるような仕草をして比べてみました。
紙の方は、角が少し丸まってしまったり、筋がついてしまいました。
LIMEXは変化がありません。しなやかな質感なので、指が痛くなったり切れる心配はなさそうです。

次に耐水性です。
一枚無駄にする覚悟で、思い切って水の入ったコップに浸してみました。
1分程で取り出しましたが、LIMEXは一瞬で水を弾きました。形状も変わらず、拭けば元通りです。紙の名刺は、ふにゃふにゃで文字もぼやけてしまいました。
この違いは、感動的です!思わず声を出してしまいました。


耐水性・耐久性は抜群ですので、何度も触ったり、水に濡れたりする可能性のある印刷物にはおすすめです。
 飲食店のメニュー
観光ガイド
防災マップ
屋外ポスター   などなど

企業の環境・CSR活動として、会社案内、チラシ、パンフレットなどをLIMEXにするという取り組みも注目されています。
ちなみに、名刺1箱(100枚)で約10リットルの水の消費量を削減することができるそうです。

まずは、お客様との一番初めの接点に、会話を生む一枚として、名刺からLIMEXを導入してみてはいかがでしょうか?すでに名刺に活用いただいた企業様もいらっしゃいます。導入事例はこちら

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