2023.06.21
musuvime(むすびめ)デザイナーの久米です。
「女性に届けるデザイン講座」第3弾は、「2023年のトレンドカラーについて」です。トレンドカラーに込められたメッセージをキャッチし、お仕事や日常生活の中で効果的に使ってみませんか?
第2弾の「微妙な色の違い」を理解して使いわけよう!はこちら
トレンドカラーとはその年に流行する色のことです。
インターカラー(国際流行色委員会)という機関の話し合いによって、トレンドカラーの方向性が決められます。インターカラーで提案された内容や市場の動向を見据えながら、トレンドカラーを選定する各国の組織によって正式に決定します。そして、そのトレンドカラーを元にアパレルメーカーが商品企画を行い、実シーズンにはそのカラーを反映させたデザインの製品が発表され、流行に繋がるという仕組みになっています。
つまり、トレンドカラーとは「流行色というだけでなく、その年や時代のムードを表したテーマカラーである」と言えます。
日本でのトレンドカラーを決定する主な組織は主に「JAFCA」(一般社団法人 日本流行色協会)と「PANTONE」の2つと言われています。
(1)[ JAFCA] ルミナスイエロー
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カラーコード:#FEF6B7 RGB:254,246,183 CMYK:0,3,28,0
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「やさしさに包まれるイエロー」というキャッチコピーの通り、心がほっと落ち着くような淡い優しさを感じる色合いの黄色です。
優しく穏やかで、希望を感じさせてくれる色です。
不安な気持ちをそっと癒し、明るい気持ちにしてくれるようなく柔らかい色です。
どんな色にも合わせやすく、世界観を邪魔しない色合いなので、デザインはもちろん日頃のファッションにも取り入れやすい色だと思いました。
(2)[PANTONE]ビバマゼンタ
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カラーコード:#CE3256 RGB:206,50,86 CMYK:0,76,58,19
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「私たちの精神に活力を与え、内なる強さを構築する手助けする色」というキャッチコピーの、鮮やかかつシックなマゼンタ色です。
「天然染料が由来であり、もっとも強く明るい赤系統」と言われています。
動的で強さを感じる、すこし濃いめの赤に黒が混ざったような色で、堂々とした印象の色です。
はっきりした明るい色なので、一つ加えるだけでも新鮮で力強い躍動感が味わえます。
着物、和紙、漆など、日本的素材と組み合わせても映える色です。
鮮やかな色なので、デザイン制作時にポイントカラーとして使用するとデザインが一気に今年らしく華やかになりそうだと思いました。また、ファッションにおいては、モノトーンのシンプルな装いに差し色としてビバマゼンタを使用するとお洒落なコーディネートになりそうだと思いました。
2022年のトレンドカラーは「前に進む」「革新と変革」など、前向きに明るい未来を掴みにいくような”鮮やかで新しい色”が選ばれていました。
2023年のトレンドカラーは「やさしさ・つながり・非物質」「内なる強さ・自然」と異なるテーマを有しているので、どのようなシーンで使用されるのか楽しみです。
今回の記事が、皆さんのデザインや普段のコーディネートにトレンドカラーを取り入れるきっかけになれば嬉しいです。
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