
浜松に拠点を置く企業8社が、このほど新会社「やらかしまいか」を立ち上げました。企業の垣根を越えた人材育成や、さまざまなプロジェクトを通じて浜松市の地域活性化を目指すという取り組みです。
今回は、その新たなプロジェクトについてご紹介します。
「やらまいか」精神をベースに地元企業8社がタッグ

2025年に設立された「やらかしまいか」には、スズキや遠州鉄道など地元企業8社が出資。社名は、遠州地域で「やってみよう」というチャレンジ精神を表す方言「やらまいか」をもとに名付けられました。
代表を務めるのは、浜松駅近くの新川モールを中心にまちづくりに取り組む「株式会社HACK」代表取締役の高林健太さん。
メンバーは出資企業から集まり、眼科医院だった建物を改装した「復明館」(浜松市中央区板屋町)を拠点に活動。ここからさまざまなプロジェクトが生まれていきます。
【やらかしまいか出資企業】
HACK/スズキ/遠州鉄道/サーラ不動産/春華堂/静岡銀行/須山建設/浜松いわた信用金庫
人材育成の場として期待 企業の枠を越えた取り組み
このほど「復明館」で行われたメディア向け発表会では、取締役や社外取締役、若手メンバーが登壇し、活動の目的やこれからの展望について語りました。

代表取締役/高林健太さん(株式会社HACK代表取締役)
「やらかしまいか」は、浜松にある企業が集まり、人の活躍を持続的に量産することが目的。現在は8社で運営しているが、今後は趣旨に賛同する企業には門戸を開いていきたい。

取締役/伊達善隆さん(株式会社鳥善代表取締役・株式会社HACK取締役)
個人の成長が全ての成長につながるという考えをもとに、企業の枠を越えて新たな才能を発掘し、その力をプロジェクトで発揮し本業にも生かしていく―そんな好循環を生み出す場にしたい。

取締役/鈴木信吾さん(株式会社鈴三材木店木材利用推進プロジェクトリーダー)
さまざまな企業の方が集い、それぞれの能力や発想を発揮できる場として復明館を整備しました。活動の拠点でありながら、地域にも開かれた場所にしていきたい。

若手メンバー/並木大地さん(須山建設株式会社)
普段は接点のない他社の先輩方と一緒にプロジェクトに取り組める環境が新鮮。活動を通じて自分自身が成長し、それをきっかけに若手メンバーが増えていけばうれしい。
人の成長で強い浜松をめざし、人口増につなげたい
「やらかしまいか」の発起人で、同社社外取締役を務めるのは、スズキ株式会社代表取締役副社長の石井直己さん。メディア向け発表会では立ち上げの背景や将来への思いを語りました。

社外取締役/石井直己さん(スズキ株式会社代表取締役副社長)
地方の人口減少には強い危機感を感じている。「やらかしまいか」では会社の壁を越えて人が成長する場をつくり、能力の高い集団を育てていくことで、浜松を人が成長する街にしたい。強い浜松をつくり、将来的には浜松市の人口を78万人から100万人へと増やすことが目標。
浜松は祭り文化などで仲間意識も強く、よそ者を受け入れる土壌もある地域。利他的で人の話しを素直に受け入れる人も多く、浜松であればこの活動が実現できると感じた。
スズキとしては関わりのあるインドの成長力を浜松にも持ち込み、地域の発展につなげていきたいと考えている。自立的に人が成長することで、街が強くなることを証明したい。
