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2022.10.03

【開発ストーリー 第4弾】VRで旅行の擬似体験「空飛ぶ魔法のほうき」VR体験のための乗り物「ほうき」づくり

 

musuvime(むすびめ)メンバー、プログラマーの鈴木です。

「空飛ぶ魔法のほうき」開発ストーリー第4弾(最終回)として、利用者さんがVR体験をするために必要不可欠な乗り物「ほうき」づくりについてご紹介したいと思います。
体験型VR「空飛ぶ魔法のほうき」サービス詳細についてはこちら

 

 

浮遊感を演出できる椅子選び


完成したVR映像を、お客様によりリアルな感覚で体験していただくための乗り物づくりが始まりました。
目指すは、もちろん「空飛ぶほうき」。
まずは市販品の中から、傾き計測も可能にし浮遊感も感じられる、ゆらゆら揺れるロッキングタイプの椅子を探しました。中でも、座った時の姿勢が、ほうきにまたがった姿勢と似ているニーリングチェアを選びました。

あくまで「ほうき」なので、なるべくシンプルな形状で、世界観にあった木目調のものを購入しました。
VRゴーグルをつけて座ってみると、体の傾きによってふわふわ揺れて心地よい!
思った通りのなかなかの浮遊感です。


でも、まだまだ「空飛ぶ椅子」止まり。ほうきの柄を握らないと、ほうきにまたがる感覚は得られません。
購入した椅子をほうきのように加工する必要があります。でもどうやって?

 

市販の椅子をほうきに変える魔法は?


musuvimeメンバーの中村です。プログラマーの鈴木からメンバーに招集がかかりました。

「この椅子にほうきの柄をDIYで取り付けたい」。。。DIYなの?
「木の棒をすでにある椅子に取り付ける」だけ。。うん、なんか言葉の雰囲気は簡単そうだね。
「この椅子、木目調だけど鉄製だね。何で固定しよう?」。。穴とか開ける?。。。難しいかも。。

社内メンバーでは解決することができず、乗り物の開発に携わる家族に相談しました。
「ほうきの仕組みなんかないかな〜?」というノリで気軽に話したところ、

安全面が考慮されて完成品として売られている椅子に対し、何か加工をすることは強度や安全性を損なう可能性があるから、しっかり設計する必要があるよ。
むやみに穴を開けるなんてとんでもない。見た目だけほうきになればいいってもんでもない。
お客様が乗るんでしょ?


思ったより真剣に考えてくれました。
素人が試作屋さんに頼まないで作れるよう、アルミフレームの手頃なパーツとその組み合わせ方法をまとめてくれたので、その日のうちに、メンバーにメールしました。

 

椅子がほうきに!試作品完成

 

翌朝、「早速パーツを買いに行こうか?」「私たちで組み立てられるかな?」と話していたところ、
メンバーの辻が、「うちの父できます!」と一言。
聞くところによると、倉庫も組み立てられるというお父様。

「ぜひお願いします!」と甘えさせていただきました。

びっくりしたのは数時間後、「こんな感じ?」と組み上がったアルミフレームの写真が送られてきたのです。
どうやらお父様、お昼休みにパパッと作ってくれたのです。
パーツもすでにお持ちで(笑)

会社にも伝え、正式に椅子の試作品づくりをお願いすることになりました。

「アルミ建材総合企業で、製造業に携わって26年」というご経歴のお父様にサポートしていただけることになり、安全面や耐久性も含めとても心強く、慣れない作業に不安を抱えていたメンバー全員がほっとしました。

最初の計画のままでは椅子の外側に飛び出したパーツが見た目を損なうため、改良を重ねていただき見た目にも機能的にも理想の「空飛ぶ魔法のほうき」を作ってくださいました。
お忙しい中、快く対応していただき心から感謝しております。

仕上げに小道具や装飾で世界観を演出


開発チームの方々やたくさんの社員に試乗・ご意見をいただきながら微調整の後、仕上げに世界観を補完するための装飾を行いました。
座面・膝置きの生地が、ナチュラルインテリアとして素敵なのですが、リビングにおいてあるような雰囲気になるため、黒い生地でカバーを作ることに。せっかくなので、金の糸でロゴをイメージした「魔法のほうき」を刺繍しました。

また、完成撮影会のために黒い布や植物で簡単ディスプレイ。
鈴木が所属する開発チームのリーダーの娘さんにもモデルとして撮影にご協力いただきました。
可愛い魔女さん!空中散歩は楽しんでいただけましたか?ご協力、本当にありがとうございました。

プロジェクトを終えて


以上で「空飛ぶ魔法のほうき」開発ストーリーは終了になります。最後に、開発担当の鈴木から一言。

社内の開発案件で実験的な部分が多くあったものの、musuvimeとして他分野が混ざり合う初のプロジェクト。何度も話合うことで、musuvimeの素晴らしい結束力と女性ならではの共感力を多いに発揮できた案件だったとしみじみと思います。

また、musuvimeは、多様な世代や多様な業種の方と話し合うことで、無意識な思い込み(アンコンシャス・バイアス)が緩和できるのではないかと思っており、定期的に座談会を行い、バイアスに左右されない強いチームに進化し続けていきたいと思います。

この「空飛ぶ魔法のほうき」プロジェクトにご協力いただいたメンバー及びご家族の皆様に感謝申し上げます。

たくさんの方に、この「空飛ぶ魔法のほうき」で空中散歩を楽しんでいただけますように。

その他の「空飛ぶ魔法のほうき」開発ストーリーはこちらからご覧ください。

 

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